【実体験】不登校から定時制高校入学【定時制高校とはどんなところ?】

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定時制高校入学式の日クラス全員が教室に集まった時に担任教諭がこう言った。

「今クラスには40人いる。卒業する時には半分の人数になっているだろう。それを理解した上でこれからの高校生活頑張ってほしい。」

入学式当日にはこのことが理解できず変なことをいう先生だとしか思わなかったが数か月経つととこのことが理解できるようになる。

定時制とは

まず定時制とは平日毎日登校が必要になってきます。

1日の授業時間数は4時間程度。

通う時間

  1. 夜間定時制 17時~21時
  2. 中間二部定時制 9時~13時、13時~17時
  3. 3部制 9時~13時、13時~17時、17時~21時

※時間は通う高校によって差がありますので目安になります。

私は昼間バイトがしたかったので1の夜間定時制に通っていました。ですのでこれからの話は夜間定時制での話となります。

通う年数

定時制の卒業条件

  1. 3年以上の在籍期間
  2. 必要な単位数を取得

この二つになります。しかし定時制は1日の授業時間が4時間なので1,2の条件を満たすまでに4年かかるので基本4年で卒業ということになります。

ただ高卒認定試験(旧大検)取得により4年の時にほぼ通わないでいい状態をつくたったり、これも高校によりますが3部制で自分が通っていない時間に授業を受けたりすることで3年で卒業できる場合もあります。

私は急いで卒業したかったわけでもなかったので大検をとることもなく4年かけて卒業しました。

定時制高校へ行こうと思ったきっかけ

まず私が定時制高校に行こうと思ったきっかけを話していこうと思います。

中学3年の途中からクラス内で酷いいじめが始まりました。

私自身がいじめを受けていたわけではありませんが、私の仲の良い友達がいじめる側になってしまい止めても「きもいのが悪くない?」など言って聞きもせず、いじめられている人が泣いているのを見てそれを中学担任に伝えることに。しかし全く聞く耳を持たず「じゃれあっているだけだろ」それで話は終了してしまいました。

当時生徒会をしており校長先生や教頭先生と仲が良かったため直接校長先生や教頭先生へいじめの件を伝えると担任教諭を呼び出し注意してくれました。その時担任教諭は「そこまで真剣な話だとは思っていなかった。これから注意してみていく。」信じることは出来ませんでしたがそう言い切りました。

しかしその夜自宅に担任から電話があり「いい子ちゃんぶるな。お前は俺の苦労を何もわかっていない」この一言。私はそれを聞いて責任を取りたくないんだろうなと感じ、担任のその発言に対し反抗することもできたが全てが面倒になり結果その電話をきっかけに学校へ行く気をなくしました。

テストだけ学校に受けに行く生活が続きましたが成績が悪かったわけではなかったので普通高校への進学も考えましたがもともと校則や学校という仕組みに違和感を感じていたたのと我が家が母子家庭ということもあり就職しようと決め母に伝えることにしました。

しかし母から「せっかく勉強もできるのにもったいない。今の時代資格の一つもないと女性はやっていけないよ」と言われてしまいました。

子供を育てながら看護師の資格を取った母の言葉が心に刺ささりました。

しかし中学の同級生が行く全日制高校や遠くても厳しい校則、偏差値が高く誰もいかないであろう高校でも同じように周囲でいじめがおこるかもと、どうしても高校に行くのが嫌で働きながらいけて授業時間も短い定時制高校を選びました。

通信制に通うことも考えましたが通信制を省いたのは今思うと毎日普通に学校に通いたかったからなんだと思います。

母にはもちろん定時制高校へ行くことにも反対されましたが全日制も一応形的にでも受験することと、定時制高校を卒業したら必ず資格を取ると約束し定時制高校の受験の許可が出たため受験する運びとなりました。

以上が私が定時制高校を選んだ理由になります。

 

定時制高校の受験

私は親の目もあるので一応普通科の高校も受験してテストを白紙で出し面接では適当なことを言った経験があるので普通科の受験がどういったものかもわかるんですが、はっきり言って定時制の受験も全日制と形式的にはほぼ変わらないのではないかなと思います。

ただ全く変わらないという訳ではなくやはり全日制と定時制の受験には差があります。

1.テストが簡単

私が実際に受験を受けて感じたことはもちろん個人差はあるかと思いますが、中学からそのまま受験した方であればある程度解ける問題だということです。

社会人を経験した友人も試験の話を聞くと高校入試問題集を仕事の合間に少しづつ勉強したら難なく解けたと言っていました。

しかし私が受けた2次募集で3名ほど落ちている人がいるのも事実です。定時制は基本的に偏差値等公表されていませんが、定員人数をオーバーするとある程度勉強ができるor面接での印象が良いことが合格に必要なのではないかと思いました。

2.受験人数が少ない

私の場合2次募集だったからかもしれませんが全日制の高校を受験した時の1/4以下程の受験人数でした。

私が通っていた定時制は1クラス40名の2クラスだったので80名以上は受験人数がいると思いますが実際に定時制を受ける人は全日制に比べ圧倒的に少なく倍率的にもとても低いと思います。

3.受験する人が年上ばかり

現役生もクラスの約半分はいましたが残りは1つ上から58歳と幅広く年上が多い。

受験時私の前後も明らかに自分より年上でホッとしたようなこの中でやっていけるのかという不安も少し感じました。この不安は入学後すぐに解消されたので一時的な不安でしかありませんでした。

4.面接は1人

これも受験する学校によるかと思います。

全日制の受験の際は倍率が6倍だったということもあり6名の集団面接がおこなわれましたが、定時制の受験では1人ずつ面接が行われました。

私が思うに定時制は受験人数が少ないので1人1人ゆっくりと面接ができるのではないかと思いました。全日制でも受験人数が少ない高校は1人で面接を行ったという話を看護学生時代の友人から聞いたのでこれは全日制と定時制の違いというよりも倍率の差かもしれませんね。

面接内容の差としてはほぼ差がありませんでした。

どちらの高校でも「あなたにとって友人とは?」と聞かれ全日制の受験では「私には必要ありません」といい、定時制の受験では「何か問題に直面した際に共に乗り越え支えあっていく存在」と真面目に答えました。

やはり受かりたければ印象がいいように答えたいですもんね。

 以上4つが全日制と定時制の両方を受験しての差でした。私の中では受験するときに同じ中学の人がいないというだけで安心する材料ではありましたが受験という響き実際に受けると人からするとどこであっても緊張しますよね。あと定時制受験に対して言えるのが受かりたいと思ってある程度努力しなければ一定数落ちる人がいる。ということです。
同級生の友達には定時制だからと甘く考えて落ちた人がいるのでそこは要注意です。

定時制にかかるお金

これは記憶が曖昧なので簡単に説明していこうと思います。

  • 入学金 52,100円
  • 毎月の納入金 12,300円/月
  • 授業料 2,755円/月
  • 給食費 5,600円/月

私が定時制高校の時に実際に支払ったおおよその金額になります。

入学金は母が支払ってくれましたが毎月の納入金・授業料はアルバイト代から支払い、給食費は途中から支払うお金がもったいなく感じ給食は食べずにお弁当を持って行っていました。

学校に支払う金額としては全日制よりも安いかと思います。実際アルバイト代の中で支払える額だったので母子家庭の私にとってはとてもありがたかったです。

また私は電車通学でしたので毎月の納入金・授業料+定期券代が実際に学校に行くために必要になったお金です。

※領収書が残っておらず約15年前私が定時制に通っていた時の記憶になります。また高校によっても入学金等は違うので「〇〇高校 入学金」等で調べていただくと詳しい料金が出てくるかと思います。定時制を通うことを考えられている方はそちらを参考にしていただければと思います。また新入学の方への説明会を9~10月ごろに実施する高校もありますのでそちらも一緒に学校へ尋ねられると確実だと思います。

定時制高校入学

無事に定時制高校を入学することになり書類などの関係で入学式前に高校に行くことに。そうすると3名ほどの先生から呼ばれそこへ行くと「入学生代表のあいさつをして欲しい」とのことでした。

…生徒会を経験しているからお願いできないかとのことで始めはお断りしたんですが先生たちの懇願する顔に負けて引き受けました。

定時制の服装

基本的に服装は自由。ですが入学式の服装は正装でとのことでした。

私が通っていた定時制は一応着たい人はどうぞという形で定時制用の制服が用意されており、30代~50代の人は久しぶりに制服を着たいからと購入して入学式に着てきている人もかなりの人数いました。

定時制によっては制服の着用義務があるところや完全に制服がないところもあるようですね。

私は制服という概念がこの時は嫌いだったので指定の制服は購入しませんでしたが母が「高校の制服は大事よ」とのことでイーストボーイの制服一式を購入してくれました。

購入してもらったからには着なくてはいけないので入学式にはその制服を着ていきました。

入学式
入学式は中学とほとんど変わらなかった記憶があります。変わったことと言えば開始時間です。
定時制ということもあって開始時間は17時。そこから1時間半~2時間ほどの式だったと記憶しています。
もうかれこれ15年以上前の話になるのではっきりとは覚えていませんが入学する人数少ないなと思ったことははっきりと覚えています。
それもそのはず2クラス合わせて80名しかおらず5クラス200名の中学校からしたら少なく感じるはずです。
でも私はこの時改めて学年全員を見て安心しました。人数が少ないというのもありますが明らかに挙動がおかしかったり見るからに近づきがたいと感じる人はおらずここでならやっていけると思ったからです。
入学式終了後
式が終了したら自分の教室へ向かいました。
向かう途中同い年の女の子と男の子に声を掛けられ早速連絡先を交換し幸先いいと思いました。そして教室へ着き担任の先生が教室へ入ってきてある程度のあいさつが終わると
「今クラスには40人いる。卒業する時には半分の人数になっているだろう。それを理解した上でこれからの高校生活頑張ってほしい。」と言われたのです。
冒頭でも言いましたがこの時はこの意味が分からずそんなことないでしょと簡単に思っていました。

周囲の定時制へ来た理由

入学式後初の授業はレクリエーションという名の雑談会でした。

その時になぜ定時制高校を選んだのかという話になり一人ずつ話していくこととなりました。

1.自分自身がいじめに遭い不登校になってここなら誰もいないから来た
2.母子・父子家庭で普通高校は金銭的に難しかった
3.就職で必要だから来た
4.両親がおらず祖父母と暮らしており金銭面には困っていなかったものの早く働き始めたかった
5.普通高校を退学になりとりあえず定時制高校に来た
6.中卒という響きが恥ずかしくて来た
7.頭が悪く普通高校全て落ちたが私立に行くのは嫌で来た
8.友達がいるから来た
9.高校が家の隣だから来た
10.旦那さんが亡くなって自由になったから来た
11.かわいいやんちゃな子がいると思ってきた
12.去年入学したが留年した
13.中学卒業後すぐに一人暮らしを始めるために来た(実父からの暴力)

クラスにいるのは大体ここに上げた理由で定時制を選択しようでした。

この中でも多かったのは1~3つ目でしたが片親の下で育った人は私も含めてクラスの3/4を占めていました。

入学して2日目でみんなよくここまで自分のことを話すなと驚いたのを覚えていますがたぶんですがみんな何かしら抱えて定時制にきているのはなんとなく雰囲気でわかっていたので全日制の初日よりも自分の家庭の事情等は話しやすかったのかなと思います。

これはこの日に知ったことではありませんが仲良くなった人の中には母親を亡くし、その後父親が刑務所に入ってしまい親戚のところへ行くも暴力を受け中学生の弟と共に親戚の家を出てラーメン屋さんで働きながら2階の空いている部屋で住まわせてもらっている。という人もいました。今思うと2つ下の中学生の弟さんもいましたし児童相談所などに相談していたらその人の生活環境も変わっていたのではないかと悔やまれます。しかし弟さんが高校を卒業した後兄弟で会社を立ち上げ今現在もうまくいっているようなので何も言うことはありませんかね。

話がそれてしまいましたが定時制には本当に様々な理由、家庭環境で来ている人がいました。

私自身母子家庭ということを他人に話すのが苦手だったのですが定時制に入ったことをきっかけに様々な家庭環境で育ってきた人がいることを知り人へ家庭環境について話すことを苦手と感じることはなくなったのでこれは定時制に行ってよかったと思える一つでもあります。

 

クラスメイトについて

人数

男女合わせて40名のクラスでした。クラスはA、Bで分かれていたため2クラス合わせると80名ちょうどでした。男女比は3:2で男子のほうが多くいました。

 

年齢

  1. 中学卒業してすぐの同い年は16名
  2. 他10代11名
  3. 20代8名
  4. 30代~40代以上3名
  5. 50代2名

同い年のクラスメイトは少なかったですが年齢に関係なく仲良くなれるのは定時制の良いところだと思います。

私自身年上の人たちと一緒にいるの方が心地よくしばらくは20代の人たちと登校したり、遊びに行ったり、同じバイトをしたりしていました。

 

バイト・勤務先

バイト先は様々でしたが飲食店でバイトしながら通学している人が多かったと思います。

20代以上の人はIT系で勤めながら来ている人もいましたし、飲食店を何店舗か経営していている人もいました。

50代の2人は仕事はしておらず家事が終わった後きていると話していました。

私自身18歳になるまでファミレスでのバイト経験が長くその後アパレル系や雑貨店などいろいろなことを経験したくて様々なバイトをしていました。18歳になったと同時にずっと働いてみたかったフィットネスクラブで水泳やヨガのインストラクターをしながら通学していました。

女子の中にはキャバクラ等で学校が終わった後に働いている人もいました。私も母が手術が必要になったとき一時的に働いていました。

 

成績

私のクラスにいた人はお世辞にも成績がいいといえる人は少数でテストに苦戦している人が大半を占めていました。その理由は学業から離れていたことと勉強する時間がないこの二つだと思います。

そのため1年の2学期までは中学からすぐに高校にあがった中でもあまり勉強に苦戦していなかった私ともう2名でテスト前はクラス全員で勉強会をしたりしていました。

 

仲の良さ

クラス全員で勉強会をしていたぐらいなので1年前半はとても仲が良かったと思います。しかし2学期に入るとそれぞれの特徴が出てきて合う合わないはやはり出てきました。

20代後半以上の人は揉めることなく過ごしていましたが10代~20代前半は血の気が多い人が多く呼び出し等多くありました。

その理由も様々でしたが彼氏彼女を寝取った寝取られたが一番多かったように思います。

私自身クラスメイトが好きな人と知らず付き合ってしまい何度も呼び出されたことがありました。私をかばってくれた友達が肩を殴られしばらく腕が上がらなくなってしまったときは本当に申し訳なかったです。でもその件をきっかけに

こういったように関わらないようにしていても急にトラブルに巻き込まれるようなことはありましたが中学であったような陰湿ないじめ等はなく真正面で本人同士がぶつかるスタイルが多かったのでそういったトラブルで不登校になる人はいませんでした。

なので趣味嗜好などが合う人同士が集まり他は関係ない、何かあれば本人同士で話し合うという形だったので私にとってはとても通学しやすい環境だったのかなと思います。

実際高校の時に仲が良くなった人たちは大人になった今でも連絡を取り合いお互いがお互いに一番の理解者だと思っています。

授業について

授業時間
 17:15~20:45 (50分授業、10分休憩、全4時限。1限目後給食40分)
  • 1限目 17:15~18:05(50分)
  • 給食   18:05~18:30(25分)
  • 2限目 18:30~19:20(50分)
  • 休憩   19:20~19:25(5分)
  • 3限目 19:25~20:15(50分)
  • 休憩   20:15~20:20(5分)
  • 4限目 20:20~21:10(50分)

高校によってショートルームがある学校もあるようですが私が通っていた高校にはショートルームはなく授業内でのみ出欠確認がされました。

授業内容
2年まで必修科目のみ。国語総合、歴史A、地理A、現代社会、数Ⅰ、理科、体育、保健、英語、情報。
3年からは必修科目+選択授業となりました。
選択科目は以下から選べました。
  • 国語:現代文、古典A
  • 公民:倫理、政治経済
  • 数学:数A、数Ⅱ
  • 理科:生物、物理、化学
  • 芸術:音楽
  • 簿記
私は理数系が得意だったので数学、理科の選択授業を全て受け、簿記と音楽はとても悩みましたが楽しさを優先し音楽を選択しました。また4年生の時看護学校入試を受けるのを決めていたため数Aを選択しました。3年までにある程度方向性を決めておいた方が選択科目を選ぶ際に将来必要になるであろう科目を選ぶことができるのではないかと思います。
また、中学と同じで科目ごとに先生が違い、選択授業の際は教室移動もありました。校内が広かったために5分休憩中の移動はなかなか忙しかったのを覚えています。
どの授業も寝ていても構わないし、携帯を見るのも漫画を見るのも自由。授業に出席するしないも自分次第。これは中学とは大きく違い自分の意志が強くないと単位を落とすような仕組みとなっていました。

部活動について

夜間の定時制でも部活動はあります。

  • サッカー部
  • 野球部
  • 軟式テニス部
  • 陸上部
  • バトミントン部
  • バレー部
  • 剣道部
  • 卓球部
  • 茶道部
  • パソコン部

私が通っていた高校では以上の部活がありました。私自身1,2年の時にソフトテニス部、4年の時に卓球部に入っていました。

部活に入るのもやめるのも簡単で基本学校が物品は準備してくれるので身一つで入れます。(ソフトテニス部の時しばらくは制服で部活していたぐらいゆるかったです)

部活時間

部活時間は4時間目終了後から1時間ほどでした。(21:15~22:15)

試合

定通体育大会というものがあります。学校数が少ないので私が通っていた時は初めての大会が県大会、そこで3位までにはいれば全国大会というかたちになっていました。
私は1,2年の時にテニスの県大会で2位だったので全国大会に出場しました。しかし全国大会ではかなりしっかりと練習してきている人が多かったので2回戦目で負けてしまいました。中学からの経験者ももちろんいますので定通体育大会では大活躍だと思います。
卓球部では県大会1位になれたんですが全国大会の時に仕事が入っていたため全国大会には出場しませんでした。

こういったように定時制の部活でもしっかりと試合もあり、尚且つ他の学年の人と仲良くなれる少ないチャンスでもあるし、同学年の子とより仲良くなれたので私自身とてもいい経験になったと思います。

留年、停学、退学について

2単位落とすと留年

3学期の終業式終了後に成績表が一人ひとり配られます。そこで5段階中2を取ってしまうと1単位落としたことになります。そして2教科単位を落としてしまうと留年になってしまいます。

単位を落とす理由もいくつかあります。

  1. 出席日数が足りない
  2. 提出物が出されていない
  3. テストで赤点を取る(追試または提出物をすることで赤点をとっても大丈夫な時もあります)

他にも理由があるかもしれませんが私が知る限り私が知る限りこういったことがあると定時制でも普通に単位を落とすことになります。それが2科目あると留年という形になります。

1年の時に既に2単位落として留年になった人が10人近くいました。その理由で一番多かったのが1の出席日数が足りていないことです。

仕事が終わってから登校する人がほとんどでしたので仕事で疲れてこれなかったり、午前中遊んでいてそのまま学校をさぼってしまったり、学校の最寄りの駅まで来たもののナンパされてそのまま来なかった人なんかもいます。学校が始まる時間が遅いので何かしらの誘惑に負けてこなくなる人が大半だったと思います。

私自身出席日数がぎりぎりの教科が3つほどあって1年の3学期はかなり真面目に登校したためセーフでした。

 

停学

  1. 未成年の喫煙が教員に見つかった(2週間の停学)
  2. 1同様未成年の飲酒が教員に見つかった(2週間の停学)
  3. 車で通学しているのが見つかった(校内に車を止めていた)(1週間の停学)
  4. 他生徒、教師に暴力を振るった(2か月の停学)

停学になる理由としてはこの4つが多いのではないかと思います。(停学日数はおおよそになります。)

特に多いのが1の未成年の喫煙が教員に見つかったですかね。これは体がたばこ臭いとかでは全く注意も受けませんが実際に吸っているところを見られると一発アウトです。
これはあまり大きな声では言えませんがトイレの個室内でタバコを吸っていても教師から注意を受けることはなかったようです。

友達でも5人ほど登校中に歩きたばこをしていたところを教師に発見されて2週間の停学になった人がいました。

2の飲酒は少し変わった人がいてロッカーの上に乗って飲酒し教師に実際見られたわけではないんですがあまりにも酷かったので違う生徒に告発され停学になっていました。(実際飲酒現場を教師は見ていませんがロッカーの上で泥酔していたので現場を押さえたのと同じ判断だったんだと思います)

他二つもある程度気を付けていればあまり気を付けなくて大丈夫というか巻き込まれないようにだけすれば大丈夫だと思います。

あと注意をしなくてはならないことが、出席日数がギリギリの時に停学になってしまうと単位を落としてしまうことになるのでそこには本当に注意をしなくてはいけないと思います。それが原因で2名ほど単位を落とし留年していました。

 

退学

退学になるのは極稀ではあるんですが留年する原因は述べたと思いますがその留年が2年連続で起きてしまうと退学という形になってしまいます。

実際高2の時留年してきた人が3年に上がるときに再び2単位落としてしまい退学になってしまいました。その友人は1年後(私が4年になる時に)再入して1年の単位はすでに獲得していたため2年からやり直していました。

しかし友人は再入しましたがほとんどの人は退学になって戻ってくる人はいませんでした。

それ以外での退学は本当によっぽどのことをしない限りいきなり退学にはならないと思います。

 

 

全日制からの編入

2年に上がる時に同じクラスに2名全日制から編入してきました。

一人は偏差値が高くて有名な高校にいて勉強するのが嫌になり、もう一人は不登校になったため定時制に来たと言っていました。

仲良くなり学校前や学校終わりに遊びに行ったりもしましたがだんだんと二人とも遊ぶ方が楽しくなってしまい3学期にはたまに来るような状態でした。

夜、外で遊ぶ中一人はシンナーにはまってしまいマジックの臭いをかがせないでと言っていたのを今でも覚えています。その子は3学期の途中で誰の子かわからない子供を妊娠してしまいそのまま自主退学をしてしまいました。

もう一人の子は来なくなってしまった時に話を聞くと実は父親が賭け事で学費をすべて使ってしまって、バイト代も父親に取られてしまい学費をしばらく払えていないから学校には行けないと話していました。全日制をやめたのもそのことが理由と話していました。その時私自身無知だったため話を聞くことしかできませんでした。
彼女はそのまま学校をやめてしまいましたがやめた後も遊んだりしていました。4年ほど前に久しぶりに連絡が来るとシングルマザーになっていて看護師の資格が取りたいと相談してきたので私が通っていた准看護学校がその子の家からも近く中卒でも入学できるため進めることにしました。現在は准看護師の資格を取り都内の病院で勤めているようです。

話がそれてしまいましたが他の学年も併せて全日制から編入してきた人で無事に卒業した人を私は知りません。確かに全日制より勉強も簡単で普通に通えば卒業することは出来ますが周囲に様々な誘惑が多く卒業まで通い続けることは簡単ではないんだと身をもって感じました。

進路

卒業後の進路は3年の頃から考える人が多いと思います。まず進学にするか、就職にするかで教師と面談を繰り返し決定しました。全日制がどういう形で行われるかわかりませんが中学生の時のような三者面談はありませんでした。

就職

卒業生の大半は就職を選んでいました。就職先は様々で高校時代アルバイトしていたところでそのまま正社員になる人もいましたし、もともと勤めながら通っていた人はそのままの職場、大学進学するためにお金を貯めると夜の仕事に就く人もいました。

進学

残る少数は進学。少数派の中には私も含まれますが私は看護専門学校へ進学、あとは大学や夜間大学へ進学していました。

卒業

卒業式にいたるまで本当に様々な人に出会い別れ、全日制では経験もできなかったことを経験したと思います。

冒頭で入学式に担任の先生が言った言葉

「今クラスには40人いる。卒業する時には半分の人数になっているだろう。それを理解した上でこれからの高校生活頑張ってほしい。」

これは本当でした。卒業式の日クラスメイトは19人にまで減っていました。

私のクラスを4年間担任してくれた先生は定時制高校での勤務が長く定時制高校を卒業する難しさをよく知っていたため私たちに短い言葉で伝えようとしてくれていたんだと思います。

学校をやめていった人は遊びが優先になってしまった人が多く私自身遊びが優先になってしまったことが何度もありました。私が道を外れながらも卒業まで学校に通うことが出来たのはその時に叱ってくれた友人や高校を卒業しなかった場合の社会で生きることの難しさを教えてくれた担任の先生のおかげだと今でもとても感謝しています。

卒業式の日担任の先生はこう言いました。

「君たちは何にも負けず本当によく頑張った。とても誇りに思う。これからもいろいろな壁があると思うが様々な誘惑に打ち勝った君たちならこれからの人生成し遂げられないことはないと思う。本当によく頑張った。」

これは一生私の心に残る言葉になると思います。

私たちが卒業後担任の先生は研究の現場に行くということで教師はやめてしまいましたが今でも元気にしていることを心から願っています。

 

まとめ

定時制高校。夜間に4時間だけ行くから簡単に卒業できるだろう。私は通い始めたときそう思っていました。しかし人よりも1年多く高校生活を送るというのはそう簡単ではありませんでした。夜間出歩くことでの誘惑やクラスメイトが危ない道へ誘導する場合も少なからずあります。卒業で述べた通り入学当初の約半分しか卒業できない現状もあります。なので私は可能であれば全日制へ通うことをお進めます。

定時制でしか得られない経験はたくさんありますし私自身は定時制高校へ行き視野が広がったため定時制に通ってよかったと思いましたがしなくてよかった経験もたくさんしました。

家庭の事情、生活環境などの理由によって定時制を選ぶしかない方には定時制はいいとことかもしれません。しかしほかの選択肢がある中で通い始めてしまうと全日制に通う生徒と違う道を歩んでいくことに劣等感を抱きやすくそれが卒業することをより難しくさせると思います。アルバイト先でも自分が働く時間帯に同世代の人が働いていることは本当に稀でした。

高校によって校則や高校に通う人も様々ですし一概に危ないところとは言えませんがそういう人がいるといったようなリスクを考えたうえで検討することを私はおすすめします。

このように書くとデメリットの方が多くあるように感じると思いますが、定時制高校は年齢層の幅が広く同世代とはできない会話や知識を得ることもできます。

私は卒業後准看護学校に通い始めたんですがそこでも年齢層の幅が広く様々な人がいました。定時制で年上と一緒にいることには慣れていたので看護学校生活は勉強や実習は大変でしたがたくさんの仲間が出来ました。

また就職した後年上の人と話す際にも苦労することはありませんでした。今現在もそういった面で苦労することはほぼありません。

また私自身母子家庭で育ち幼少期は悲惨で人へこのことを話すことは一切ありませんでしたが高校で出会った友人には自分の経験を話すことが出来ました。同じような苦労をしてきた人にしかわからないことそういったことを話せる機会や理解されることが私にとってはとても大事でした。

今でも高校の時の友人はとても大切な友人達です。

こういった出会いがあることそれが定時制のメリットといいますか私自身が行ってよかったと思えることになります。

以上長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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