子供を寝かしつけるときにお話ししたkkmamaオリジナルのお話です。
○○の中にお子様や家族、お友達、お気に入りのキャラクターなどの名前を入れてお話してみてください。
冒険が大好きなふたりのおはなし
あるところに冒険が大好きな2人がいました。
暗いところは苦手だけどお花や動物が大好きな○○ちゃん。
虫は苦手だけど洞窟や魚や海の中が大好きな○○くん。
2人が住む街はきれいな海と山や川がそばにあるとてもきれいな街でした。
海に咲く花を探しに行こう
2人は仲の良い街の人から海に咲く珍しい花があると聞きました。
2人はこれは大冒険になるぞ!と、その珍しいお花を探すことを決めました。
その花はどんな花だろう?どこに咲いているんだろう?と考えると2人はわくわくが止まりませんでした。
まず2人は海へ行くことにしました。
森を抜け海へたどり着きました。
しかし、海へ行っても噂のお花は見つかりませんでした。
そこで2人は海の近くにあるお家へ行き海に咲くお花について聞いてみる事にしました。
[トントン]ドアを叩くと
「は〜い」とゆっくり扉が開きました。
そこにはなんと山のような大きな男の人が立っていました。
2人はびっくりしたと同時にその大きさにとても怖くなりました。
しかしその大男は優しい声で
「こんな所に来るなんて珍しいね。どうしたんだい?」
と言いました。
2人は優しい声にほっとして、海に咲く花について聞いてみる事にしました。
○○ちゃん「町の人に海に咲く花について聞いたから海まで来てみたんだけど見つからなくて…。」
○○くん「その花のことを知りませんか?」
すると大男は言いました。
「海に咲く花…。そうだ!300年前に一度だけこの海で波に浮かんでいる花を見たことがある。
でもそれが海に咲く花かはわからないな。」
と言いました。
2人は一瞬喜びましたが300年前かと思うと探すのは大変そうだと思いました。
そこで大男に300年前見た花についてもう一度詳しく聞いてみることにしました。
すると大男は
「300年前のことを思い出すには時間もかかるし君たちも遠くからきて疲れたろう。
お家の中でお茶でも飲みながらゆっくり話そう」
といいお家の中へ招待してくれました。
2人は恐る恐る大男の家の中に入りました。
大男の家の中はとても暖かく家具はとても大きかったですがとても綺麗で素敵な物ばかりでした。
そして2人はお茶を飲みながらゆっくりと海の花について聞くことにしました。
・・・
どれくらいの時間がたったのでしょう。
2人はたくさんのことを大男から聞くことが出来ました。
海の波の上に浮かんでいた花は赤く大きかった
見かけた日は満月のとても天気の悪い日で波も高く一瞬しか花は見えなかった
たくさんの思い出話を聞きましたが、海に咲く花についてはこの2つしか聞くことが出来ませんでした。
2人は満月の日にちょうどよく天気が悪いなんてどれくらい待てばいいのか、と途方に暮れてしまいました。
しかしなんと今日はちょうど満月で少し雨が降っています。
波も少しずつ高くなってきているのでチャンスかもしれないと思いました。
そこで夜まで大男の家で待たせてもらうことにしました。
大男は久しぶりのお客さんでとても喜んでいたので2人に待つ間も楽しんでほしいと思い、まるでパーティーかのように次々と美味しい料理を作ってくれました。
ピザにハンバーグにスパゲッティにグラタンにオムライス。
そして極めつけは特大ケーキに特大パフェです。
2人は「そんなに食べられないよ~」と笑いながら喜んでいました。
そんな楽しい時間を過ごしていたらもう夜です。
2人は窓の外を見ると満月が雲の隙間から見えたので急いで家から飛び出しました。
波は激しくうなり、満月もちょうど雲から覗いています。
2人は目を凝らし波の上に花はないかと探しました。
するとなんということでしょう遠くの波に赤く光る花が見えます。

2人は「あれだ!」
と大声で言いました。
しかし波がどんどん強くなり花はどんどん離れていってしまいます。
そこに「ドッポーン!」という音がしました。
なんと大男が海の中に飛び込んだのです。
大男は大きな腕を勢いよく回し、ぐんぐん花の方に近づいていきました。
そして
「とれた!!!」
と言い、花を持って帰って来てくれたのです。
2人は大喜び。
花は○○ちゃんや、○○くんよりも大きく光り輝き辺り一面が明るくなっていました。
だけどなんで海に咲いていたのかはまだわかりません。
その時です。
ザッパーンと大きな波が2人と大男がいる所までやってきたのです。
2人は流されませんでしたが大男とお花が流されてしまいました。
ふたりは近くにあった縄を大男に急いで投げました。
大男は必死に縄に掴まり2人はなんとか大男を助ける事が出来ました。
しかし花は流されてしまいました。
すると、波は静まり雲も無くなり満月だけぽっかり光り輝いていました。
大男と○○ちゃんと○○くんはその光景に驚きながらもひと呼吸おくように満月を眺めていました。
花の不思議な力を感じとった3人は花の正体はわからなかったものの不思議な力に出会えた事に幸せを感じていました。
その日の夜はその不思議な花について3人で話しながら大男の家で眠ることにしました。
あの花は嵐を静める花なのかな?
それとも満月に会うために波に乗ってやってきたのかな?
特別な体験をさせてくれた花にありがとうと思いながら3人は眠りにつきました。
そして次の日の朝大男とまた遊ぶ約束をしてお別れしました。
町に帰ってきた2人は大男とまた遊ぶことを楽しみにしていました。
そして、またあんな不思議な事が起こらないかなと次の冒険はなにをしようかとわくわくしながら話しました。
おしまい
